市川斉の猫を知ろうブログ

私の大好きなペットに関連した情報を掲載していきます。

猫の目の仕組みって!

猫の目はその瞳が明るいところでは細くなり、暗い所では大きくなるといった非常に特徴的な動きをすることで知られています。猫の目のようにくるくる変わると言う表現があるように、その変化が非常に大きいためにどのようになっているのか非常に興味深いと感じる人も少なくありません。実はこれは猫が生きていくために重要な機能を持っている表れであり。そのためにこのような動きをするのだということがわかっています。


猫の目が明るいところで細くなり、また暗い所では大きくなる理由は、光の量を瞳孔で調整できる機能を持っているためです。実は人間にもその機能がありますが、人間の場合にはそれほど強力ではないため瞳の大きさはほとんど変わりません。これに対して猫は暗い所でも自由に動けるよう、非常にはっきりと物事を見るために暗いところで取り込むことができる光の量を非常に大きくするという能力を持っているのです。そのため暗い所では瞳が大きく丸くなり、逆に明るいところでは非常に細くなると言う動きをするものとなっています。


また猫の目は光を当てると反射してキラキラと光る時があります。これは外から入る光を上手に利用しながら物を見ることができる機能を備えているためで、人間にはない特有の機能となっているのです。物理的にはタペタムという反射板が瞳の裏側に備わっており、これを利用することで目の中に入ってきた光を自分がものを見るためのものに上手に応用してみることができるようになっています。これも暗いところで自由にものを見るために備わっている能力であり、人間には備わっていない機能です。すなわち、猫が暗闇で目が光るわけは、このタペタムという反射板によるものとなっているのです。
このことから、猫は様々な瞳の変化をするので非常にかわいらしいと感じている人も少なくありません。この瞳の動きが感情を表していると考えている人も多いものですが、実際には猫は瞳で感情を表現することは無いため、人間が勝手に思い込んでいるものとなっています。様々な感情が態度や表情に表れる事はごく稀にあるのですが、基本的には常に冷静でありあまり表情に出す事はありません。


猫の目から読み取る猫の気持ちと言うことで、例えば目を細めるときは非常に満足している時であるとか、丸い目できらきらしている時は何かに興味を示していると言う説があります。目を開くときは何かをおねだりする時であったり、またその他にも様々な表情を見てその気持ちを察しようとしている人も少なくありません。このように猫の表情を見てその感情を想像する事は非常に楽しいものですが、実際にはその表情にはあまり意味のないこともわかっています。


基本的に目を細める時は眠い時や、もしくは目の周りがかゆいなどといった物理的な現象であることが少なくありません。また目を丸くする事はものをしっかり見ようと意識しているときに現れます。特に、丸い目できらきらしているときには非常に愛くるしいと言う印象を受けることが多いのですが、これは獲物などを見つけてしっかりと捕獲しようとしているときなどに現れる現象です。このような表情を見せると非常に可愛らしいと感じてしまうものですが、猫自身にとってはあまり意識をしていないことが多いのが実態です。

猫の視力は?

自由自在に瞳孔を変化させたり、光を集めることができる機能を持っていることなどから、猫の視力は非常に良いのだろうと考える人も少なくありません。しかし実際には、猫は極端な近視であるということがわかっており、人間の視力に換算すると0.1から0.2程度であることが様々な研究からわかっています。そのため暗闇でも非常に素早い動きをすることができるのですが、遠くの方まで見渡して何かを感じると言うことができず、そのために全速力で走ったりするとごくまれに様々なものにぶつかってしまうなどといったことが起きることも少なくありません。猫が好きな人にとっては、それもまた愛くるしく可愛らしいものですが、実際には遠くを見ることが非常に苦手なために、急激に動いたときにはよく見えずにぶつかってしまうことも多いのが特徴となっています。

市川斉 猫の眼の仕組み

市川斉 猫の眼の仕組み


猫が人間と同じように、様々なものをはっきりと見ることができると考えている人も多いのですが、実際には猫は人間と異なり赤色を認識することができません。人間は光の三原色と言われる、赤と青と黄色を個別に認識することができるため、その組み合わせにより様々な色合いを感じることができるのですが、猫の場合には赤を感じることができないために青と黄色だけの世界になってしまうと考えられています。一般的に人間は三原色を認識できるのでその見え方を想像することが非常に難しいのですが、認識できない色は灰色に見えると考えられていることが多いので、どのような見え方をするのかはまだはっきりとはわかっていません。