市川斉の猫を知ろうブログ

私の大好きなペットに関連した情報を掲載していきます。

猫が母性本能が強いのは?

猫が一生懸命子猫のお世話をする姿を見て、猫は母性本能が強いと感じたことがある人も多いかもしれません。実際に動物の中でも猫は母性本能が非常に強いと言われていて、自分の子供はもちろんのこと、他の子や小動物、動物以外にも人間の赤ちゃんまで世話をするとも言われています。猫といえばいつでも自由気ままなイメージが強いかもしれませんが、なぜこんなにも母性本

能を発揮するのか、非常に気になるものです。

猫が母性本能が強いのは


女性は出産を経験することによって、自然に母性本能が出るとされています。これが猫も同じように出産をすることによって、体内のホルモンが変化して母性行動を見せるようになります。母は出産をすると生まれた子のそばを絶対に離れようとはしません。我が子を守る為に、自分を犠牲にしてでも守ろうとするのです。母親が一人前になるまで子供を育てているこのような母性行動は、本能的に強いと言えるでしょう。お腹を空かせて泣いている子がいれば、子育て中の母に近づけることで、抱き寄せて代わりに母乳を飲ませてあり、一緒に寝かしつけも行ってくれるものです。なぜここまで母性本能が強いのかと言うと、猫は多胎動物であることが一つに該当します。猫は子を出産する際には一度にたくさんの子供を産みます。なんと一度の出産で1から9匹もの子を出産するのです。このように多くの子猫を出産するので、子供を見分けられないのです。このようなことから自分の子供はもちろんのこと、子供以外の面倒を見るということです。また猫は自分の子供という概念を持ちません。子育てをする猫は子供たちに対し非常に寛容な態度をとるものです。複数飼育の環境において、近い時期に出産が重なった場合には、子供たちは全て平等に扱われて育つともされています。このようなことから、つまりは人間でいう保育園のような集合体が形成されていて、母親達は保育士のように代わる代わる面倒を見ているのです。トイレのお世話をはじめとし、社会のルールをしつけたり、さらには授乳まで行います。本来単独行動が好きな


動物ではありますが、一定のコミュニティを形成して、お互いの情報交換をすることもあります。このようにして友好を深めることもあるため、子育てもみんなで協力して行うというスタイルが出来上がっているのです。これはまさに母性本能が強いからこそできる技とも言えるでしょう。


このように子育て中は母同士で協力して育てているので、野良もこのような世界で生きているのだろうと思うかもしれませんが、実は野生の場合にはこのようなことはありません。野生の世界で生きている母猫は、一人で子育てを行うのが一般的です。野生の世界では他の子猫に出会うことはほとんどありません。野外で暮らす猫のテリトリーは非常に広いものであり、他の猫と密接な付き合いをすることはほとんどない状態です。他の子育てをしている母猫の巣に近づくこともまずはないでしょう。このようなことから自分の子猫以外に出会う機会もほとんどなく、野良猫の場合には協力して子育てをする概念がないということです。


これまでには母猫の話をしてきましたが、オスにも母性本能が存在するのかと気になる人もいるかもしれません。はっきりしたことは分かっていないものの、室内で飼っているオスが子供の面倒をみる、可愛がることもよく見られることです。体を舐めてあげたり、寄り添い体を温める等で寝床に運ぶなどの行動を見せることでしょう。母乳は出ないもののおっぱいを吸わせるオスもいるほどです。また本能が関係しているのか、縄張り意識が強いものの、弱い者には優しいのが一つの特徴です。例えば病気の猫のそばに寄り添ってあげたり、舐めてあげることもあります。子猫には喧嘩はしないため、弱っているものに対しては母性本能が働くとも言えるでしょう。これは猫だけではなく、飼い主にも見られる行為です。飼い主の元気がなかったり、落ち込んでいる姿が見られれば、守ろうとする母性本能が働きこのような行動に出るのではないかと言われています。人間の赤ちゃんの相手をしてくれる猫もいれば、捕食対象にもなり得る小鳥などの小動物まで、甲斐甲斐しく育てている話も聞かれます。特に子供の頃から人間に飼われていたり、他の動物と暮らしているような場合には、このような種族を全て仲間であると認識しているようです。他の種族の赤ちゃんが目の前に来ても、なんだか変わった子猫だけれどもお世話をしてあげなくてはという気持ちになってくれるのです。猫が虫や小動物などを持って帰ってくるお土産と呼ばれる行動がありますが、これは飼い主に獲物を取れたことを自慢しているとも言えるでしょう。このような行為も強い母性本能が働いているとも言えます。


このようなことから、猫は非常に愛情深い動物であることがわかります。自分の子供を必死になって我が身を犠牲にしてでも守り抜く力は、人間と同じように優れていると言えるでしょう。生まれてすぐに母猫から引き離されてしまい愛情がもらえなかった子猫を飼う場合には、それに負けないほどの愛情を注いでいく必要があります。