市川斉の猫を知ろうブログ

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飼い主がマスクをしていても飼い主と認識できる理由<市川斉のネコを知ろうブログ>

世界的に新型コロナウイルス感染症が流行し、その対策としてマスクを欠かすことができなくなりました。中には1日中マスクをしていると言う人も多いことでしょう。近年では外出自粛が叫ばれる時代となり、このような中でペットを飼っている家庭も多いかもしれません。猫を飼っている人の中には、飼い主がマスクをしていると認識できないのではないかと思う人もいることでしょう。しかし実は猫はマスクをしていたとしてもしっかりと認識できるとされています。なぜマスクをしていても認識できるのか、その理由についてしっかりと把握していきましょう。

猫の認識能力


①声で認識している事実があります

まず第一に挙げられるものとして、声で認識している点が挙げられます。猫は聴覚に優れていることから、飼い主であることを声で認識することができるのです。マスクをしている場合には、いつもよりも声をかけることを意識すれば、わかってもらいやすくなります。意外にも猫は数年分のことを覚えていると言われています。何年も会わなかった飼い主の声でも耳にすれば反応することがわかっているのです。猫にとってかなり印象深いものであることがわかるでしょう。


②臭いで識別できるという事実

どのような動物にも言えることかもしれませんが、実は猫は嗅覚が優れていることも1つの特徴です。嗅覚が優れていることから、たとえ飼い主がマスクをしていたとしても、においで飼い主のことを判別することが可能です。しかし場合によっては見慣れないもので顔が覆われているので、鼻先を近づけてくる可能性もあるでしょう。中にはマスクをしていることで不思議そうな顔をしているかもしれません。においは飼い主なのにもかかわらず、何かが変だと思っているのかもしれません。誰なのかはわかっているとしても、マスクがあることで戸惑う可能性は大いに考えられます。


③シルエットで認識することもできます

そして3つ目に挙げられるものがシルエットで認識をしていることです。マスクをしているからといって、飼い主のシルエットが変わる事は無いのです。しかしあまりにもひどい寝癖がついていたり、いつもはしないような格好をしていれば、場合によっては認識できないこともあるとされています。シルエットが変わるとわからなくなる可能性があるため十分に注意しましょう。


④足音で識別していることもわかっています

場合によっては足音で飼い主だと判別できる猫も多く見られます。家の中はもちろんですが、外から聞こえる音に対しても判別ができるとされています。場合によっては帰宅をすることがわかり、玄関で待ち構えていることもあるかもしれません。足音で認識できるのであれば、マスクが関係ないということがわかります。実際にあったエピソードとして、自宅に帰ると玄関まで迎えに来てくれているのに、友達が他の人と一緒だったりするとお迎えがないというものです。これはおそらく足音から知らない人が来ることに気がついて、警戒しているとも言えるでしょう。このように足音だけでも飼い主を認識していることがわかります。それだけではなく車のエンジン音から車種を聞き分けて、飼い主の帰りだけ迎えに来る猫もいるのです。
このようなことから、そもそも猫という生き物は、飼い主を顔で識別していないことがわかります。このためマスクをしていなくてもしていようとも、それほど変わりはないと言うことになります。顔ではなく飼い主のにおいや声、シルエット、足音などというような様々な要素で認識をします。マスクを見てなんだろうと不思議に思う事はあるかもしれませんが、だからといって飼い主のことがわからなくなるわけではありません。猫が気づいていないのではないかと不安に思う事はないでしょう。実は猫同士でお互いの顔を識別することができるとされています。人間が猫の顔を見ても違いがよくわからないということもあるかもしれませんが、それと同じことがいえます。
さらに猫は飼い主の感情を読むことができるのかと気になる人も多いことでしょう。飼い主が落ち込んでいたり具合が悪いという時に、飼っている猫が寄り添ってくれたと言う経験がある人も多いかもしれません。実は古い研究において、人間が落ち込んでいるときに、猫はより頭を擦り付ける行動が増えると言われています。猫も飼い主の気分を読み行動が変化すると言うことがわかるでしょう。犬と人間の関係に関する研究は数多くあるものの、実はまだ猫に関しては限られた報告しかないのが実情です。猫の飼い主にとっては当然のことだと感じることであっても、科学的に実証する事は難しいとわかります。猫は環境に影響されやすい動物であり、リアクションが小さいことが研究の障害になっていることも予想されます。
猫は顔以外の部分でも飼い主の事を識別することができるため、わかってもらいたいという思いからわざわざマスクを外す必要は無いのです。感染防止に努めるためにも、大切な心においてはしっかりとマスクを着用することを心がけましょう。