市川斉の猫を知ろうブログ

私の大好きなペットに関連した情報を掲載していきます。

ネコの歯周病を知ろう<市川斉のネコを知ろうブログ>

市川斉 ネコの歯周病

歯周病といえば人間の病気のイメージですが、実はネコも発症することがあります。
歯周病とは名前のように歯周組織の病気のことで、歯肉炎や歯周炎といった疾患を含む総称です。
つまり歯周病と一口にいっても症状は様々で、症状に合わせて治療を行うことが大切だといえます。
正しい治療方針を決めるにはやはり、正しい診断あってこそです。
重要なのは疾患の特徴を理解すること、そして早めに動物病院を受診することです。

歯肉炎とは歯肉に生じる炎症のことで、人間でいえば歯茎が腫れたり、歯磨きで出血する症状が知られています。
また進行すると歯が浮く感覚を覚えたり、歯茎が痒いと感じることがあるのも特徴です。

一方、歯周炎とは歯肉炎が進行した結果、歯の周りにある歯周ポケットの内部まで炎症が進行する疾患をいいます。
歯肉炎はまだ歯周ポケットの入り口に症状が留まっていますが、進行すると次第に歯周炎に発展して、更に歯周ポケットの深くまで症状が進むことになります。
歯茎が下がるのもこの歯周炎の特徴で、放置すると歯がグラグラし始めるなど、大変なことになるので注意です。

歯周病の原因はプラークとも呼ばれる歯垢と歯石の蓄積よるものが主で、歯に付着した歯垢に含まる細菌の増殖が、歯石へと発展します。
歯垢は時間の経過により歯石へと変化して、文字通り石のように歯に付着することで、ブラッシングをしても取れなくなります。
ちなみに歯石の表面はザラザラとしており、そこに汚れが付着することで成長していきます。
当然ながら細菌の増殖も進行しますから、悪循環が起こり、歯肉炎や歯周炎も進行してしまうわけです。
歯肉炎と歯周炎の境目は、炎症が歯肉から歯周組織へと広がっているかどうかです。
歯周組織まで炎症が広がると、歯周病の症状が深刻化するので、早めに手を打つ必要があります。

歯周病の原因は、もう1つには加齢によるものがあります。
加齢による歯周病は唾液の分泌量が少なくなることで、口内が乾燥して細菌が増殖して起こります。
それから免疫力が低下することも、加齢による歯周病の原因の1つです。
免疫力が低下すると細菌の増殖を許してしまうので、歯肉炎を発症しやすかったり、歯周炎の進行が早くなります。

歯周病の症状はまず、歯肉が赤く腫れて見えることが挙げられます。
初期症状は人間と同様に、歯肉に変化が見られて炎症による赤みと、腫れの症状を目にすることが多いです。
口臭も歯周病を代表する症状で、健康なネコは特に口臭を感じませんが、歯周病を発症すると口のニオイが気になり始めます。
これは歯肉炎と歯周炎のどちらにも共通するもので、進行するとニオイが強くなるケースも少なくないです。
歯肉からの出血も、ネコの歯周病によくある症状です。
ブラッシングの際に出血するのもそうですが、硬いものを食べさせた時に出血して気がつくこともあります。
歯を指で掴んで軽く揺するとグラグラするのも、歯周病による可能性が高いです。
歯がグラグラと動くのは、歯の土台にあたる歯槽骨が溶けて歯を支える力が弱まっているのが理由です。
ここまで進行してしまうと、飼い主さんの手には負えませんから、動物病院に相談して治療を始めることが大切です。

歯周病の治療方法は歯垢と歯石の除去が最優先で、症状の進行を食い止めることが重要です。
歯垢の除去が細菌の増殖を防ぐことになりますから、取り除ける歯垢はブラッシングで除去するべきです。
しかし、歯石はブラッシングでは取り除くことができないので、削り取るような治療を受けることが必要です。
特に、歯周ポケットの深くに入り込んでいる歯石は、麻酔を必要とするほどですから、そうなる前に受診して診療を始めることが大事です。
歯がグラグラして抜けそうになっている場合は、全身麻酔をして抜歯となります。
抜歯は飼い主さんにとっては可愛そうですが、ネコは歯がなくても食事に支障はないので心配無用です。


人間ほど歯がないことにストレスを覚えたり、生活に問題が生じることはないです。
むしろ、歯周病が重症化している歯を抜いてしまった方が、ネコにとっては痛みや不快感だったり、ストレスを感じにくいです。
歯周病が進行状況にある場合は、歯周外科的治療という選択肢もあります。
歯周外科的治療は歯肉の切開や歯周組織再生療法といった方法で、外科的に処置されるものです。
当然ながら高度な技術と設備を必要としますから、レベルの高い総合的な動物病院でのみ受けることができます。
免疫力が低下する疾患を併発しているケースだと、そちらも並行して治療が進められることになります。

歯周病を予防するにはやはり、歯垢の蓄積を防ぐブラッシングを行うことが基本です。
とはいえ、いくら丁寧にブラッシングをしても、歯石を防ぐのは難しいので、定期的に動物病院に通ってチェックしてもらうことをおすすめします。
ペースとしては1年に1~2回が目安ですが、過去に歯周病などの診断を受けたことがある場合は、もう少し頻度を高めて受診するのが無難です。
いずれにしても、毎日ブラッシングする習慣を作ればネコの変化に気がつけますし、歯周病を発症しても早く治療を始められます。

ネコの声が枯れる原因は?またその対策って?

ネコも人間同様に声が枯れることがありますが、ネコの声が枯れる原因とはなんでしょうか。
考えられる原因の1つはのどの炎症によるもので、感染症などの影響でのどに炎症が生じ、腫れるなどして鳴き声に影響することです。
咽頭炎であればよだれや咳を伴いますから、これらの症状に心当たりがある場合は、早めに動物病院を受診して診断を受けたり治療を始めることをおすすめします。
また感染症でのどに炎症が起こるのは、空気が乾燥してのどの粘膜が弱っていたり、何らかの理由で体力や免疫力が低下している恐れがあるので注意です。
病気であれば病院へ足を運び相談するのが望ましく、炎症の有無やなぜ声が枯れてしまっているのか確かめることが先決です。

ネコの声が枯れる原因は

鳴きすぎによるもの、これもネコの声が枯れる原因の1つで、対策としては鳴く原因を特定することと、必要以上に鳴かずに済むようにしてあげることです。
ネコが鳴くのは飼い主を呼んだり寂しいときで、飼い主が在宅していてもテレワークなどでネコの側にいないと、ネコは寂しくて鳴いて呼びます。
この場合はネコが見える場所でテレワークをするなど、ネコが探さずに済むようにしてあげると解決するはずです。
外出が多いときは、なるべく家にいる時間を増やしたり、家族がいるなら誰かがネコの側にいてあげるようにすることが大切です。
特に、子猫や高齢のネコは心細く寂しがる傾向なので、長く1匹にさせていると寂しさのあまりに、声が枯れるほど鳴いてしまうので気をつけたいところです。
安心できる環境造りが対策の鍵を握るので、ネコが安心して過ごせるように環境の見直しから始めるのが望ましいです。

ストレスによるネコの声の枯れは、飼い主がシッターなどに預けたり、動物病院で治療を受けた際に強いストレスを感じて鳴くという結果に繋がります。
シッターさんにやむを得ず預けなければいけない場合は、何度も顔を合わせている信頼できる人を選んだり、可能な限り早く飼い主が戻ってきて顔を見せてあげることが大事です。
動物病院については飼い主がつきそうこと、診断の際も治療中も顔が見えるところにいてあげるのが良いでしょう。
ストレスは自宅にいても感じることがあるので、ネコがどういったこと、状況においてストレスを感じるか注意深く観察することが肝心です。
そして取り除ける原因があれば、取り除いてあげることで声が枯れるほどネコが鳴くことはなくなります。
この場合の枯れるときの対策は勿論ストレスの解消で、一緒に遊ぶ時間を作ったり、ネコがリラックスできる状況を作ってあげるのが正解です。

嘔吐をしたいときも、吐き気によって声が枯れることがあります。
吐いた影響で枯れることもあれば、吐こうとして声が枯れたように聞こえることもあるでしょう。
対策のポイントは吐こうとしているのか、それとも既に吐いているか見分けることです。
嘔吐の原因を特定することも大切ですし、病気の為に吐き気を感じているのであれば、病気の治療が必要になります。
吐き気だけであれば様子を見ることで落ち着く可能性がありますが、病気が隠れている恐れがあるなら油断禁物です。
既に吐いている場合は特に注意で、様子を見ても改善しないどころかむしろ悪化するようなら、速やかに動物病院を受診するべきです。

不妊手術などのあとで体調が優れないケースでも、ネコの声が枯れてしまうことがあります。
食欲がなくて食べられず、それが原因で声がでなくて枯れたように聞こえることも珍しくないです。
表情にも元気が見られないなら、手術の影響で食欲が出ずに体調が良くないと考えるのが無難です。
他にも座っている時間が長い、立ち上がり歩こうとするとふらふらする、目つきが弱々しいといった様子も判断のポイントです。
手術後は傷口が傷んだり、ストレスで食欲が落ちることがあるので、少しずつ食べられるようになるまで見守ってあげる必要があるでしょう。
一向に食べなかったり弱っていくように見られる場合は、傷口が広がっていたり他の病気が隠れていることがありますから、速やかに先生に診てもらうことが必要です。

ネコの声が枯れるのには、このようにのどの炎症によるものや鳴きすぎによるもの、ストレスによるものなどがありますが、いずれにしても病院に相談するのがベストです。
動物病院であれば病気の有無や発症している病気、あるいは声が枯れるほど鳴いたり、ストレスに感じているものが特定できます。
病気はその場で治療が受けられますし、ストレスの原因や改善すべき環境のポイントがあるなら、そのヒントやアドバイスがもらえます。
先生は味方ですし、ネコを定期的に診てもらえば変化に気づいてくれるので、そういう頼りになる先生を見つけて相談する習慣を作ることが重要です。
飼い主はペットのことを何でも分かってあげたいものですが、病気については専門知識が不可欠なので、必要に応じて専門家に相談するのが良いです。

ネコの夏バテの症状、どのように対処したらよい?<市川斉のネコを知ろうブログ>

夏の季節になると気温と共に湿度も上昇するため、食欲が出なかったり寝不足や倦怠感といった夏バテの症状を起こしてしまう人は少なくありません。この夏バテは人間だけはなく、自宅で過ごしているネコなどペットにも起こる可能性が高く、体調不良を引き起こしてしまう危険があります。そのため自宅で飼っているネコの体調が普段とは違うと感じたら、早急に対処をして上げる必要が出てきます。


夏バテと聞くと熱中症と同じものとイメージされる飼い主さんは多いですが夏バテと熱中症の違いは、熱中症は高い気温・湿度によって急激に体温が上昇することにより、体温調節が正しく行えなくなってしまう状態を指します。体温上昇と共に呼吸が荒くなり、重症化すると意識を失って痙攣を引き起こします。最終的には体内の臓器が損傷を受けてしまい、命に関わる可能性が出てくるので熱中症と判断される場合はすぐに動物病院に受診をすることが重要となります。


それに対して夏バテは、数日から数週間かけて起こる体調不良を指しており、熱中症のように短時間で急激な体調変化が起こるのではなく時間をかけて体調不良を引き起こす

ネコの夏バテの症状、どのように対処したらよい?<市川斉のネコを知ろうブログ>


状態です。夏バテという言葉自体は熱中症とは異なり、医学用語ではなく、夏季の暑い日が続くことによって起こる身体の食欲不振や倦怠感、嘔吐や下痢があるといった様々な体調不良を総称しています。
では実際にネコに起こる夏バテによる症状はどのようなものがあるかというと、最も起こりやすいのが「食欲不振」です。人間と同じようにネコも夏バテになると食欲が落ちやすく、毎日適量の餌を出しても全て食べなかったり、体調によっては全く手を付けない可能性があります。


餌を食べないと体力も失われるため悪循環を引き起こしてしまうので、普段の生活で頻繁にご飯を残してしまうのが気になるという場合や、餌より率先して食べるネコの大好きなおやつでさえも食べないといった食欲不振の症状が見られた場合は、早めにかかりつけの獣医師に相談をすることをおすすめします。


他にも「飲水量が減る」のも夏バテの症状の一つで、もともとネコはたくさん水を飲む動物ではありませんが、夏季に飲水量が低下してしまう状態が続くと脱水の危険がありますし、夏バテの症状が重度になる場合もあるので、飲水量もこまめにチェックするようにしましょう。


そして「ぐったりしている」という状態も夏バテによくある症状の一つで、普段は活発に動き回ったり遊ぶことが多いネコも、夏バテを引き起こすと食欲が低下して体力も亡くなってしまいます。体力がないことで常にぐったりとしてしまい、寝てばかりいるという場合や、体力が低下すると毛づくろいもしなくなるので、最近元気がないなと感じた場合は獣医師に相談をするとよいでしょう。
「尿の量が少ない」ことも体調管理をチェックする上でとても大切な夏バテポイントです。これは夏バテにより倦怠感や疲労感が出てしまい、食欲や飲水量が低下することで1日に排泄する尿の量や回数が減ります。ネコは他のペットと比べても泌尿器系の病気にかかりやすい特徴を持っているので、尿の量や回数が減ってしまうのは健康上注意すべき部分です。もしトイレの掃除回数が減ったなど、尿の量や回数が減ったと感じたら、すぐに病院を受診することが大切です。


では飼いネコの夏バテを予防と対策は何をすべきかというと、「室温や湿度の管理」を徹底して行うことが大切です。ネコは夏の暑さに強いと言われる動物ですが、温度調節の役割を持つ発汗は肉球のみと人間よりも発汗がうまくいきません。特に子ネコや老ネコ、病気療養中のネコ、長毛種や短毛種は気温の影響を受けやすくなるので、普段過ごしている室内の温度・湿度を快適な状態に保ちましょう。理想的な室温は28度、湿度40~60%に保つことが大切なので、エアコンや除湿機を使用して寒暖差をなくすことがポイントです。


ネコによってはエアコンが苦手だったり、種類によっては同じ室温でも寒いと感じたり、暑さを感じる可能性があるので、室内は自由に場所を行き来できるようにしてあげましょう。保温効果のある毛布やベッドがある場所や、冷たい老化、日が当たるリビングなどネコが過ごしやすい空間づくりを心がけることが大切です。


他にも「食物や水分補給を工夫」することもとても大切です。夏の季節はどんなに対策をしていても体調不良が起こってしまう時期でもあるので、普段ネコに与える餌やおやつといったフードは、栄養補助食といった栄養価の高いものを選ぶことがおすすめです。もし食欲が低下してしまっているなら、ネコの好きなおやつを上に乗せたり、フードをレンジで温めると香りが際立ち食欲を高める効果が期待できます。


飲水量を増やすためにも、室内にある水場を増やしたり流れる水を用意することでいつでもきれいな水を飲ませてあげることができます。ネコ用ミルクやスープ状のウェットフードも水分補給に効果的ですが、熱いからと氷水や冷水を与える行為は、胃腸の働きを悪くさせる原因となるので禁物です。

ネコがいきなり噛む理由は

愛猫にいきなり噛まれたという経験をしたことがある飼い主さんは多いかと思いますが、猫が突然噛みつくのにはいくつかの理由が考えられます。


まず考えられるのは、「獲物と勘違いしている」という理由です。猫は生まれつきのハンターで、人間に飼われるようになる前は小動物や鳥、虫などを獲物としていました。この名残で、猫には動くものに反応するという習性があり、ついつい動くものを追いかけてしまうことが少なくありません。そのため、飼い主に撫でられていると分かってはいても、狩猟本能から撫でる手の動きに反応して、噛みついたり引っかいたりしてしまうのです。


また、「もう撫でられたくない」と感じた際も猫は突然噛みつくことがあります。たとえ、自分から撫でてほしそうに寄ってきたり、撫でられて喉をゴロゴロと鳴らして喜んでいたりしても、猫は飽きやすい性格なので数分もすれば撫でられることに飽きてしまうことがあります。その結果、うっとうしさから噛まれてしまうのですが、飽きるまでの時間は猫によって大きく異なるとともに、その時の気分によっても変わってくるので注意が必要です。


次に考えられる原因は、「イライラ・ストレス」です。猫は、恐怖からパニックになったり、イライラを感じたりした際に気持ちが抑えきれずに、突然飼い主に噛みつくことがあります。ストレスを感じた際のイライラを無関係の相手にぶつける行動は「転嫁行動」と呼ばれており、いわゆる「八つ当たり」に該当しますが、特に噛まれた理由が見当たらない場合はイライラやストレスが原因である可能性が高いです。
生後2~3ヶ月ごろの猫に噛まれるという場合は、「歯がかゆい」のかもしれません。猫は、生後2週間ほどで乳歯が生え始め、生後1ヶ月ごろまでに全て生えそろうのですが、生後2~3ヶ月ごろになると今度は永久歯が生え始めます。人間の場合、乳歯が抜けてから永久歯が生えてきますが、猫の場合は永久歯が生えてから乳歯が抜けます。乳歯が抜け始めてから1ヶ月ほどで全ての永久歯が生えそろうのが一般的ですが、永久歯が生えてくる時期は歯茎がムズムズとかゆくなるため、手近なものを何でも噛んでしまうのです。
さらに、「疼痛性攻撃行動」も猫が突然噛みつく原因のひとつです。疼痛性攻撃行動とは、ケガや病気などで体に痛みを感じることによって引き起こされる攻撃行動で、痛みがある部分を触ってしまったために噛みつかれることもあれば、痛みによるイライラで近づいただけで噛まれることもあります。


なお、噛まれたと言っても、甘噛みであった場合は愛情表現である可能性もあります。猫の噛むという行為には、ポジティブな意味合いも含まれており、成長過程で甘噛みを繰り返しながら愛情表現を体得していきます。「愛情表現 甘噛み」は、本能に従っただけで、猫に悪気があるわけではありません。

市川斉



以上が猫がいきなり噛みつく代表的な理由となりますが、噛まれないようにするための諸々の対処法はそこまで難しいものではなく、「噛める玩具を与える」「しつこくしない」といった対策を行いましょう。噛める玩具を使って毎日遊んであげることで猫の狩猟本能を刺激すれば、獲物と間違えて噛まれる機会は減るはずです。撫でていて噛まれるのを完全に防ぐのは難しいものの、耳が横にピンと張った「イカ耳」の状態になっていたり、瞳孔が丸く開いている状態だったりした場合は、機嫌が悪い可能性が高いのでこのような状態のときは安易に近づかない、撫でていてこのような状態になったら直ぐに撫でるのを止めることが大切です。また、猫は体調が悪いときに人目を避けてじっとする傾向があるため、このような状態になり近づくと噛まれるという場合は何らかの異変が起こっている可能性があるため、すぐに動物病院に連れていくことをおすすめします。愛情表現による甘噛みについては、過度な心配はありませんが、あまりにも強く噛みつかれた場合は猫の目を見て「痛い」と大きな声を出して力加減を教えておくことが大切です。


また、猫に噛まれた場合には、それを防ぐだけでなく飼い主自身の感染病にも注意を払いましょう。猫の口腔内は数多くの雑菌が存在しているため、噛まれた際にできた傷を放置すると膿につながる恐れがあります。特に、噛まれた部分が腫れたり、熱っぽかったりする場合は病気に感染している可能性があります。噛まれたからといって必ず感染病につながるわけではありませんが、飼い主の免疫力が低下している場合は感染病のリスクが高まるので注意が必要です。猫に噛まれた際に感染する可能性がある病気としては、猫ひっかき病・パスツレラ症・カプノサイトファーガ感染症などが挙げられますが、感染病を防ぐには噛まれた直後に流水で傷口をしっかりと洗った上で、消毒液をつけてガーゼなどで覆っておくことが大切です。また、傷がひどかったり痛みが強かったりした場合は、早めに病院で診てもらうようにしましょう。

ネコが尻尾を動かすときに感情は?<市川斉のネコを知ろうブログ>

ネコが尻尾を動かすとき、それは感情にも動きがある証拠で、動きをみればどういう感情なのか知ることができます。
飼い主に絡ませてくるときは特に、何らかの気持ちを伝えようとしているといえるでしょう。
ネコが尻尾を絡ませてくるだけでも幸せなものですが、ネコの感情を知ることができると更に幸福感が増すはずです。
甘えたいとき、ネコは飼い主に近づいてきて甘えるような表情を見せたり、飼い主に触れて気を引こうとします。
このときの尻尾の動きはズバリ、腕に絡ませてくることが多いです。
ここで無視をしても尻尾を絡ませることを止めませんが、無視し続ければやがてほどいてその場を離れるでしょう。
しかし、甘えたい気持ちが解消されず不満が残りますから、甘えたいときの飼い主に対する期待値は下がってしまいます。
ネコに甘えて欲しいのであれば、絡ませてきた時点で目を見つめたり、撫でて満足させてあげることが大事です。

嬉しい気持ちの表現は、寝そべるよりも立った状態で尻尾を絡ませてくることが少なくないです。
このネコの姿勢が甘えたいときなのか、嬉しい気持ちの表現なのか判断する材料になります。
表情にも違いがあらわれるので、普段からネコを観察して表情の変化を捉えるように心掛ければ、いずれ簡単に違いが分かるようになるでしょう。
嬉しい気持ちの表現をしていると思われるときに、ネコが喜びそうなことをして更に嬉しそうにしたなら、それは恐らく正解です。
何をすれば喜ぶか1つでも多く知っておくことで、嬉しい気持ちの表現の判断材料が増えます。
つまり、ネコの理解が深まることを意味しますから、嬉しい気持ちにさせることができますし、尻尾を絡ませてくれる機会が増えるでしょう。

飼い主への愛情表現として、尻尾で触れたり絡ませることは珍しくないです。
接触は親密な関係の証ですし、ネコの方から飼い主に寄ってきて尻尾を動かし絡ませることは、それだけ気持ちの距離感が近いことでもあります。
リラックスした表情や姿勢で警戒心を感じさせず飼い主のもとを離れない場合は、かなり愛されていると考えられます。
ただし、可愛いからと構い過ぎれば流石のネコも冷めてしまうので、控えめに対応するのが無難でしょう。

仲良しをアピールする尻尾の動きは基本的にネコ同士で行う仕草で、お互いの尻尾を絡ませたり体をくっつけて擦り寄せます。
それを飼い主にも行うとしたら、そのネコは飼い主のことを少なくとも仲が良い関係と思っていて、体に触れられても構わないと思っています。
尻尾の動きに対して絡ませる形で気持ちに応えることはできませんが、撫でてあげることは可能です。
飼い主に仲良しをアピールをしてきたら、頭や背中を撫でて気持ちに応えることが大切です。
そうすることで、尻尾の動きに対して尻尾で応えることができなくても、飼い主も仲良しだと思っていることが伝えられます。

親しみの挨拶も尻尾を絡ませることで知られていますが、絡ませ具合は比較的軽く、短時間でほどく傾向があります。
長時間絡ませ続けることはまずありませんし、体を擦り寄せたり飼い主の体に乗ることもないです。
とはいえ、尻尾を絡ませる距離には近づいてくるので、ネコが挨拶したがっていると気がついたらそれに応えてあげましょう。

遊んで欲しいとき、ネコは甘える感じで飼い主に近づき、遊んでアピールをして気を引きます。
甘えたいときとの違いを見分けるのは少し難しいですが、比較的リラックスしている様子なら純粋に甘えたいときで、やや興奮気味というかテンションが高めなら遊んで欲しいときでしょう。
おもちゃを使うなどしてしばらく遊び、それで満足して飼い主から離れれば、遊んで欲しくて近寄りそして満足したと見て間違いないです。

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ご飯などのおねだりは上目遣いで見つめたり、食事場所で鳴いて飼い主を呼ぶといった仕草をするのが一般的です。
そこでおねだりに気がつき要求に応えればおねだりは終わりますが、何度催促しても飼い主が応じない場合は、近づいてきて体を擦りつけたり尻尾を絡ませてきます。
ただ、ネコによっておねだりの仕草は違ってくるので、必ず尻尾を絡ませてくるとは限らないです。
こればかりは飼い主が理解を深めないと、ネコの感情や要求について正しく判断するのは難しいです。

全て信頼関係の証拠!ネコが飼い主に尻尾を絡ませるのは、改めて考えるといずれも信頼している証拠だといえます。
仮にもし信頼していないとしたら、甘えたり嬉しい気持ちの表現、飼い主への愛情表現をすることはないです。
仲良しをアピールする必要もないですし、親しみの挨拶も不要ですから、やはり尻尾を絡ませる仕草は信頼の証そのものです。
ネコが尻尾を絡ませてくれず絡ませて欲しいと思うのであれば、仕草を見てそれに応じた信頼関係の構築に繋がる対応を心掛けるのが良いでしょう。
その気ではないネコに対し積極的過ぎると引いてしまいますから、タイミングを計ったり距離感を保つことが肝心です。

ネコの鳴き声の種類とその意味は?

ネコといえば鳴き声が魅力の1つですが、実は様々な鳴き声を使い分けています。
鳴き声を出す理由は?コミュニケーション手段ということが大きな理由で、他にも相手の反応を見たり、相手を近づけさせないといった目的があります。相手に呼びかける鳴声はニャーやニャオ、ゴロゴロといった比較的穏やかなもので、飼い主やネコの親兄弟に対しても同様に行われます。軽い挨拶や注意を引くといった目的ですから、基本的に短い鳴き声でリラックスしていることを感じさせます。ただ、相手に気がついてもらう必要があることから、やや高めのトーンで鳴くのが特徴です。

市川斉の猫の鳴き声


相手を遠ざける鳴声は、近寄らせないという気持ちを伴うので、シャーッやミャーオー、中には悲鳴にも似たギャーッと鳴くケースもあります。警戒する相手にもこの鳴き方をしますから、相手はビクっとして歩みを止めます。感情を表に出して鳴く鳴き方なので、表情にもあらわれますし、顔を見れば相手を敵視していることが良く分かるはずです。相手に呼びかける鳴声と比べて、勢いを感じさせたり長く伸ばすような鳴き方をします。恐怖からくる警戒心だったり、縄張りを荒らすことに対する怒りの鳴き声ですから、声は低くなりがちです。


甘えている時は高い声でニャーンと、いかにも甘えた感じの声を出します。ゴロゴロと喉を鳴らすのも甘えている時で、撫でると喜んでうっとりとした表情を見せるでしょう。ゴロゴロニャーンといった鳴き声も同様ですし、ニャーンとゴロゴロが混ざったように鳴くこともあります。ただし、不安な時もこのような声を出しますから、表情を確認してどちらか判断することが大切です。


遊んでもらって嬉しい時、楽しい時などはニャッニャッといった感じになります。嬉しさを表現しているというよりも、自然とこのような声になるようです。ネコも感情表現が豊かだと分かりますし、それを知ることで更に愛おしく感じられるでしょう。嬉しさのあまりに声が出ない、そんな鳴き方もするのがネコの魅力です。この場合は人間が聞き取れないような高周波になるので、気がつかないことが殆どです。


不安な時は短いニャッやアッといった鳴き方を繰り返します。不安を紛らす為に繰り返すのだと考えられます。また、突然知らない場所に連れていかれたりしても、同様に不安をこのような鳴き声で表現します。威嚇している時はシャーッと、今にも飛びかかりそうな声を出します。ウゥゥゥと唸るような声も同様に、威嚇の意思を示す鳴き方だといえるでしょう。


シャーッの段階はまだクールダウンの余地がありますが、唸り声を上げるようになったら攻撃は時間の問題です。下手に手を出すと噛みつかれますから、ゆっくりと距離を取ったりその場から離れるのが正解です。低く短いヴァッというのも、警戒状態から威嚇に移る可能性のある鳴き方の1つです。ネコは発情期になると、声が大きくなってニャーオー、ナーオーといった感じの声を出します。
声が大きいのは遠くの異性にも気がついてもらう為で、魅力的な異性と出会いたいもどかしさから、このように鳴くのだと思われます。声のトーンが明らかに普段と違いますから、飼い主であればすぐに発情期だと気がつけるでしょう。発情期のような鳴き声のトーンが低い場合は、ストレスを感じている可能性が高いです。


ケージなどに長期間閉じ込められていたり、縄張りに仲間以外が入り込んだ場合もこうなります。感情による鳴声の種類は非常にバリエーションが豊富で、同じような感情の表現でも、個体によってまた違ってきます。しかし基本的には相手に好意を抱く声か、遠ざけようとする声のいずれかに分類されます。


感情による鳴声の種類は、声の高低や大小、長さによりますから、似たような鳴き方でも違いを聞き分けることで感情表現の違いも分かるようになります。ネコがこちらを向いて話しかけるように鳴く場合は、飼い主を呼んだり構って欲しい、病気や怪我などの痛みを抱えているなどが考えられます。
うるさい時の対処法は一緒に遊んでストレスを発散させる、ブラッシングしてリラックスさせる、餌を与えて食事に集中させるなどがあります。トイレの汚れに不満を覚えて大きな声を出すこともあるので、トイレをチェックして汚れているようなら綺麗にしましょう。
ネコはストレスを感じやすく、落ち着ける環境でないとイライラして声に出ます。
例えば引っ越しだったり模様替えもそうですし、知らない人が家に上がる場合も同様です。特にこれらの変化がないにも関わらずよく鳴く時は、体に不調を抱えている可能性があるので、念の為動物病院の受診をおすすめします。言葉が話せない以上、ネコのコミュニケーション手段は鳴き声か表情、行動に限られます。


声には感情が乗るものですから、普段から注意深く聞いていると、トーンの変化でネコの気持ちが分かってきます。
違いを知るポイントはやはり変化で、相対的にどのように変化をしたか聞き分けることが、感情による鳴声の種類を把握するヒントになります。

飼い主がマスクをしていても飼い主と認識できる理由<市川斉のネコを知ろうブログ>

世界的に新型コロナウイルス感染症が流行し、その対策としてマスクを欠かすことができなくなりました。中には1日中マスクをしていると言う人も多いことでしょう。近年では外出自粛が叫ばれる時代となり、このような中でペットを飼っている家庭も多いかもしれません。猫を飼っている人の中には、飼い主がマスクをしていると認識できないのではないかと思う人もいることでしょう。しかし実は猫はマスクをしていたとしてもしっかりと認識できるとされています。なぜマスクをしていても認識できるのか、その理由についてしっかりと把握していきましょう。

猫の認識能力


①声で認識している事実があります

まず第一に挙げられるものとして、声で認識している点が挙げられます。猫は聴覚に優れていることから、飼い主であることを声で認識することができるのです。マスクをしている場合には、いつもよりも声をかけることを意識すれば、わかってもらいやすくなります。意外にも猫は数年分のことを覚えていると言われています。何年も会わなかった飼い主の声でも耳にすれば反応することがわかっているのです。猫にとってかなり印象深いものであることがわかるでしょう。


②臭いで識別できるという事実

どのような動物にも言えることかもしれませんが、実は猫は嗅覚が優れていることも1つの特徴です。嗅覚が優れていることから、たとえ飼い主がマスクをしていたとしても、においで飼い主のことを判別することが可能です。しかし場合によっては見慣れないもので顔が覆われているので、鼻先を近づけてくる可能性もあるでしょう。中にはマスクをしていることで不思議そうな顔をしているかもしれません。においは飼い主なのにもかかわらず、何かが変だと思っているのかもしれません。誰なのかはわかっているとしても、マスクがあることで戸惑う可能性は大いに考えられます。


③シルエットで認識することもできます

そして3つ目に挙げられるものがシルエットで認識をしていることです。マスクをしているからといって、飼い主のシルエットが変わる事は無いのです。しかしあまりにもひどい寝癖がついていたり、いつもはしないような格好をしていれば、場合によっては認識できないこともあるとされています。シルエットが変わるとわからなくなる可能性があるため十分に注意しましょう。


④足音で識別していることもわかっています

場合によっては足音で飼い主だと判別できる猫も多く見られます。家の中はもちろんですが、外から聞こえる音に対しても判別ができるとされています。場合によっては帰宅をすることがわかり、玄関で待ち構えていることもあるかもしれません。足音で認識できるのであれば、マスクが関係ないということがわかります。実際にあったエピソードとして、自宅に帰ると玄関まで迎えに来てくれているのに、友達が他の人と一緒だったりするとお迎えがないというものです。これはおそらく足音から知らない人が来ることに気がついて、警戒しているとも言えるでしょう。このように足音だけでも飼い主を認識していることがわかります。それだけではなく車のエンジン音から車種を聞き分けて、飼い主の帰りだけ迎えに来る猫もいるのです。
このようなことから、そもそも猫という生き物は、飼い主を顔で識別していないことがわかります。このためマスクをしていなくてもしていようとも、それほど変わりはないと言うことになります。顔ではなく飼い主のにおいや声、シルエット、足音などというような様々な要素で認識をします。マスクを見てなんだろうと不思議に思う事はあるかもしれませんが、だからといって飼い主のことがわからなくなるわけではありません。猫が気づいていないのではないかと不安に思う事はないでしょう。実は猫同士でお互いの顔を識別することができるとされています。人間が猫の顔を見ても違いがよくわからないということもあるかもしれませんが、それと同じことがいえます。
さらに猫は飼い主の感情を読むことができるのかと気になる人も多いことでしょう。飼い主が落ち込んでいたり具合が悪いという時に、飼っている猫が寄り添ってくれたと言う経験がある人も多いかもしれません。実は古い研究において、人間が落ち込んでいるときに、猫はより頭を擦り付ける行動が増えると言われています。猫も飼い主の気分を読み行動が変化すると言うことがわかるでしょう。犬と人間の関係に関する研究は数多くあるものの、実はまだ猫に関しては限られた報告しかないのが実情です。猫の飼い主にとっては当然のことだと感じることであっても、科学的に実証する事は難しいとわかります。猫は環境に影響されやすい動物であり、リアクションが小さいことが研究の障害になっていることも予想されます。
猫は顔以外の部分でも飼い主の事を識別することができるため、わかってもらいたいという思いからわざわざマスクを外す必要は無いのです。感染防止に努めるためにも、大切な心においてはしっかりとマスクを着用することを心がけましょう。