市川斉の猫を知ろうブログ

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ネコの夏バテの症状、どのように対処したらよい?<市川斉のネコを知ろうブログ>

夏の季節になると気温と共に湿度も上昇するため、食欲が出なかったり寝不足や倦怠感といった夏バテの症状を起こしてしまう人は少なくありません。この夏バテは人間だけはなく、自宅で過ごしているネコなどペットにも起こる可能性が高く、体調不良を引き起こしてしまう危険があります。そのため自宅で飼っているネコの体調が普段とは違うと感じたら、早急に対処をして上げる必要が出てきます。


夏バテと聞くと熱中症と同じものとイメージされる飼い主さんは多いですが夏バテと熱中症の違いは、熱中症は高い気温・湿度によって急激に体温が上昇することにより、体温調節が正しく行えなくなってしまう状態を指します。体温上昇と共に呼吸が荒くなり、重症化すると意識を失って痙攣を引き起こします。最終的には体内の臓器が損傷を受けてしまい、命に関わる可能性が出てくるので熱中症と判断される場合はすぐに動物病院に受診をすることが重要となります。


それに対して夏バテは、数日から数週間かけて起こる体調不良を指しており、熱中症のように短時間で急激な体調変化が起こるのではなく時間をかけて体調不良を引き起こす

ネコの夏バテの症状、どのように対処したらよい?<市川斉のネコを知ろうブログ>


状態です。夏バテという言葉自体は熱中症とは異なり、医学用語ではなく、夏季の暑い日が続くことによって起こる身体の食欲不振や倦怠感、嘔吐や下痢があるといった様々な体調不良を総称しています。
では実際にネコに起こる夏バテによる症状はどのようなものがあるかというと、最も起こりやすいのが「食欲不振」です。人間と同じようにネコも夏バテになると食欲が落ちやすく、毎日適量の餌を出しても全て食べなかったり、体調によっては全く手を付けない可能性があります。


餌を食べないと体力も失われるため悪循環を引き起こしてしまうので、普段の生活で頻繁にご飯を残してしまうのが気になるという場合や、餌より率先して食べるネコの大好きなおやつでさえも食べないといった食欲不振の症状が見られた場合は、早めにかかりつけの獣医師に相談をすることをおすすめします。


他にも「飲水量が減る」のも夏バテの症状の一つで、もともとネコはたくさん水を飲む動物ではありませんが、夏季に飲水量が低下してしまう状態が続くと脱水の危険がありますし、夏バテの症状が重度になる場合もあるので、飲水量もこまめにチェックするようにしましょう。


そして「ぐったりしている」という状態も夏バテによくある症状の一つで、普段は活発に動き回ったり遊ぶことが多いネコも、夏バテを引き起こすと食欲が低下して体力も亡くなってしまいます。体力がないことで常にぐったりとしてしまい、寝てばかりいるという場合や、体力が低下すると毛づくろいもしなくなるので、最近元気がないなと感じた場合は獣医師に相談をするとよいでしょう。
「尿の量が少ない」ことも体調管理をチェックする上でとても大切な夏バテポイントです。これは夏バテにより倦怠感や疲労感が出てしまい、食欲や飲水量が低下することで1日に排泄する尿の量や回数が減ります。ネコは他のペットと比べても泌尿器系の病気にかかりやすい特徴を持っているので、尿の量や回数が減ってしまうのは健康上注意すべき部分です。もしトイレの掃除回数が減ったなど、尿の量や回数が減ったと感じたら、すぐに病院を受診することが大切です。


では飼いネコの夏バテを予防と対策は何をすべきかというと、「室温や湿度の管理」を徹底して行うことが大切です。ネコは夏の暑さに強いと言われる動物ですが、温度調節の役割を持つ発汗は肉球のみと人間よりも発汗がうまくいきません。特に子ネコや老ネコ、病気療養中のネコ、長毛種や短毛種は気温の影響を受けやすくなるので、普段過ごしている室内の温度・湿度を快適な状態に保ちましょう。理想的な室温は28度、湿度40~60%に保つことが大切なので、エアコンや除湿機を使用して寒暖差をなくすことがポイントです。


ネコによってはエアコンが苦手だったり、種類によっては同じ室温でも寒いと感じたり、暑さを感じる可能性があるので、室内は自由に場所を行き来できるようにしてあげましょう。保温効果のある毛布やベッドがある場所や、冷たい老化、日が当たるリビングなどネコが過ごしやすい空間づくりを心がけることが大切です。


他にも「食物や水分補給を工夫」することもとても大切です。夏の季節はどんなに対策をしていても体調不良が起こってしまう時期でもあるので、普段ネコに与える餌やおやつといったフードは、栄養補助食といった栄養価の高いものを選ぶことがおすすめです。もし食欲が低下してしまっているなら、ネコの好きなおやつを上に乗せたり、フードをレンジで温めると香りが際立ち食欲を高める効果が期待できます。


飲水量を増やすためにも、室内にある水場を増やしたり流れる水を用意することでいつでもきれいな水を飲ませてあげることができます。ネコ用ミルクやスープ状のウェットフードも水分補給に効果的ですが、熱いからと氷水や冷水を与える行為は、胃腸の働きを悪くさせる原因となるので禁物です。