市川斉の猫を知ろうブログ

私の大好きなペットに関連した情報を掲載していきます。

猫が母性本能が強いのは?

猫が一生懸命子猫のお世話をする姿を見て、猫は母性本能が強いと感じたことがある人も多いかもしれません。実際に動物の中でも猫は母性本能が非常に強いと言われていて、自分の子供はもちろんのこと、他の子や小動物、動物以外にも人間の赤ちゃんまで世話をするとも言われています。猫といえばいつでも自由気ままなイメージが強いかもしれませんが、なぜこんなにも母性本

能を発揮するのか、非常に気になるものです。

猫が母性本能が強いのは


女性は出産を経験することによって、自然に母性本能が出るとされています。これが猫も同じように出産をすることによって、体内のホルモンが変化して母性行動を見せるようになります。母は出産をすると生まれた子のそばを絶対に離れようとはしません。我が子を守る為に、自分を犠牲にしてでも守ろうとするのです。母親が一人前になるまで子供を育てているこのような母性行動は、本能的に強いと言えるでしょう。お腹を空かせて泣いている子がいれば、子育て中の母に近づけることで、抱き寄せて代わりに母乳を飲ませてあり、一緒に寝かしつけも行ってくれるものです。なぜここまで母性本能が強いのかと言うと、猫は多胎動物であることが一つに該当します。猫は子を出産する際には一度にたくさんの子供を産みます。なんと一度の出産で1から9匹もの子を出産するのです。このように多くの子猫を出産するので、子供を見分けられないのです。このようなことから自分の子供はもちろんのこと、子供以外の面倒を見るということです。また猫は自分の子供という概念を持ちません。子育てをする猫は子供たちに対し非常に寛容な態度をとるものです。複数飼育の環境において、近い時期に出産が重なった場合には、子供たちは全て平等に扱われて育つともされています。このようなことから、つまりは人間でいう保育園のような集合体が形成されていて、母親達は保育士のように代わる代わる面倒を見ているのです。トイレのお世話をはじめとし、社会のルールをしつけたり、さらには授乳まで行います。本来単独行動が好きな


動物ではありますが、一定のコミュニティを形成して、お互いの情報交換をすることもあります。このようにして友好を深めることもあるため、子育てもみんなで協力して行うというスタイルが出来上がっているのです。これはまさに母性本能が強いからこそできる技とも言えるでしょう。


このように子育て中は母同士で協力して育てているので、野良もこのような世界で生きているのだろうと思うかもしれませんが、実は野生の場合にはこのようなことはありません。野生の世界で生きている母猫は、一人で子育てを行うのが一般的です。野生の世界では他の子猫に出会うことはほとんどありません。野外で暮らす猫のテリトリーは非常に広いものであり、他の猫と密接な付き合いをすることはほとんどない状態です。他の子育てをしている母猫の巣に近づくこともまずはないでしょう。このようなことから自分の子猫以外に出会う機会もほとんどなく、野良猫の場合には協力して子育てをする概念がないということです。


これまでには母猫の話をしてきましたが、オスにも母性本能が存在するのかと気になる人もいるかもしれません。はっきりしたことは分かっていないものの、室内で飼っているオスが子供の面倒をみる、可愛がることもよく見られることです。体を舐めてあげたり、寄り添い体を温める等で寝床に運ぶなどの行動を見せることでしょう。母乳は出ないもののおっぱいを吸わせるオスもいるほどです。また本能が関係しているのか、縄張り意識が強いものの、弱い者には優しいのが一つの特徴です。例えば病気の猫のそばに寄り添ってあげたり、舐めてあげることもあります。子猫には喧嘩はしないため、弱っているものに対しては母性本能が働くとも言えるでしょう。これは猫だけではなく、飼い主にも見られる行為です。飼い主の元気がなかったり、落ち込んでいる姿が見られれば、守ろうとする母性本能が働きこのような行動に出るのではないかと言われています。人間の赤ちゃんの相手をしてくれる猫もいれば、捕食対象にもなり得る小鳥などの小動物まで、甲斐甲斐しく育てている話も聞かれます。特に子供の頃から人間に飼われていたり、他の動物と暮らしているような場合には、このような種族を全て仲間であると認識しているようです。他の種族の赤ちゃんが目の前に来ても、なんだか変わった子猫だけれどもお世話をしてあげなくてはという気持ちになってくれるのです。猫が虫や小動物などを持って帰ってくるお土産と呼ばれる行動がありますが、これは飼い主に獲物を取れたことを自慢しているとも言えるでしょう。このような行為も強い母性本能が働いているとも言えます。


このようなことから、猫は非常に愛情深い動物であることがわかります。自分の子供を必死になって我が身を犠牲にしてでも守り抜く力は、人間と同じように優れていると言えるでしょう。生まれてすぐに母猫から引き離されてしまい愛情がもらえなかった子猫を飼う場合には、それに負けないほどの愛情を注いでいく必要があります。

ネコの分離不安症について

ネコの分離不安症について

ネコの分離不安症とは、猫の心の病気の一種になります。愛猫が抱えている不安な感情をそのままにしておくと、深刻な問題になりかねないので、愛猫のためにも日ごろから気にかけておく必要があります。飼い主が家を留守したときにひとりぼっちになったことで、ネコ自身が不安になってしまい、ストレスを抱えてしまうようになります。不安やストレスによって、自分の体を傷つけたりする自傷行為に発展することもあります。

自傷行為は、自分の身体を過度になめたりする過剰なグルーミングや、噛みついて傷つけたりすることがあるので、注意して見ておくことが大切です。飼い主が家を用事などで空けようとするとそのことを察してそわそわ落ち着かなくなります。不安症にみられる症状になり、いつもより鳴いたり飼い主にまとわりつくような行動をすることがあります。飼い主が留守中では、家の中で物を落としたりして破壊行動をおこすケースも多いです。大きな声で鳴くことを繰り返したり、遠吠えのように唸ったり、絶えずうろうろ歩きまわるようなことを過剰に繰り返すこともあります。

その他の症状はトイレ以外で粗相することや不安から食欲がなくなって、食べた物を吐いたりすることも多く見られます。このような行動がみられると分離不安症を疑った方が良いです。このような症状は、近くに飼い主がいて安心することができる状況では起きないといった特徴があり、飼い主が離れてしまうことを察知した場合などに引き起こることが多いです。分離不安症になる原因がさまざまあります。もともと気が小さい性格や、何かに依存するような性格のネコで甘えんぼうな場合に引き起こることが多いです。子猫の頃から可愛がられすぎて育てられた場合も発症するリスクが高くなります。このようなネコは、飼い主がそばにいなくなると、不安になってどうしてよいのかわからなくなり、問題行動を起こしてしまうのです。子猫の頃から発症する場合もあるのですが、環境が変わることで分離不安症になるネコもいます。ネコはマイペースな生き物なので、飼い主の都合で家を留守にする機会が増えてしまうと、生活習慣が、乱されるようになり、不安を抱えてしまうのです。

小さな頃から留守場に慣れているネコは留守番というものが生活習慣の一部になっているのですが、突然飼い主が留守がちになってしまった場合など留守番に慣れていないネコは分離不安症になってしまうことが多いです。本来猫はある年齢になると親猫から離れて自立するのですが、飼い猫の場合自立する必要がないので、このような症状を発症させてしまうネコが多いといった現状があります。

特に捨てられた経験があるネコや、飼い主が次から次へと変わってしまう経験をしたネコがかかるリスクが高いと言われています。愛猫が分離不安症にならないためには、自立することを促すことが大切になります。飼い主の愛情が強すぎることも原因になることがあります。家にいるときのかまい過ぎると不在のときとのギャップが大きくなり、ネコが落ち着かなくなってしまいます。ネコとほどよい距離間で接することが大切になり、ネコが要求するままに撫でたりしていると飼い主に依存してしまうようになるので、ただ可愛がっているだけでは愛猫のためにはならないのです。問題行動に有効な対策方法は、大きめのケージを用意して飼い主が不在・在宅に関わらず、1日のうち数時間ケージの中で過ごさせると良いです。ケージの中で過ごさせるのは1日数時間で良いのですが、トイレや食事はケージの中でさせるようにします。こうすることでケージの中がネコにとって特別なテリトリーとして認識されるので、飼い主が留守中でも自分の意志で出入りすることができるようになり、快適に過ごせるようになります。決まった時間に遊んであげることも重要になります。

愛猫をむきあって遊んであげることで、ストレスを和らげることができます。粗相をしていたり、物を壊していたりしていた場合には、後から怒らないことが大切になります。その場で叱らないで後から叱っても、ネコはなで怒られているのか分からなくなり余計にストレスを与えてしまいかねないので叱るときは、その場で叱るようにしなければならないです。

分離不安症と診断された場合には、行動療法や環境整備・薬物療法などの治療方法があります。行動療法は、行動診療医のアドバイスのもとおこなう療法になります。環境整備とはネコが安心することができる場を確保するようにしてネコの不安を取り除いてあげます。クレートやハウスを猫が好む高いところに用意したり、おもちゃなど用意するのも有効です。薬物療法は症状がひどい場合におこなわれる療法になり、不安を取り除く作用がある薬の処方などがされます。分離不安症は、問題行動だけではなく、身体の不調から引き起こる場合もあるので、早期に飼い主が気づいてあげることが大切になります。

 

ネコが狭いところを好む理由って?

ネコを飼っていると本来備わっている習性のようなものに気づくことが多いと思いますが、狭いところを好むことに関してもちゃんとした理由があると言われています。ネコの習性や特徴をよく理解しておくことでこれから先も末永く一緒に暮らすヒントになってくれるので、まだよく知らないと言う方はこの機会に学んでみることをおすすめしたいです。そこで、今回はネコがどうして狭い場所を好むのかに関して詳しい説明と共に解説していきます。

ネコが狭いところを好む理由って?

まず、どうしてネコが広い場所よりも狭い場所を好むのかに関してですが、一番の理由には外的から身を守るためにできるだけ隠れる習慣を持っていたことにあるのかもしれません。姿の見えやすい場所にいると外的に襲われやすく身の危険を感じやすい為、できるだけ身体を縮めて敵から見えないようにすることで自分を守っているのです。よく家に見知らぬ客人が訪れたりするとサッと逃げてしまうことがあると思いますが、慣れていない相手には警戒心が強い為、身の安全を確保する意味でも逃げてしまうとされています。

また、暑さ寒さから身を守る為に狭い場所へ行く事もあるのです。暑い日は炎天下を避けるように暗い穴のなかなどに潜むことが多く、寒い時期であっても体温が奪われないようにあえて狭いところへ身を隠します。体温調整の意味でも狭い場所の方が理にかなっているので、ネコの生まれ持った本能の一つと言っても良いでしょう。

ネコは昔は狩りをするために狭いところを見つけては身を潜め、じっと獲物を待っていた習性があることも分かっています。主に獲物にするのは自分よりも小さい身体の小動物になるので、動き回らずに音をたてない場所を選んで潜み、相手が油断する隙をついて捕らえていくのです。家で飼っていると突然足元に飛び出してきてスネなどを攻撃してくることがありますが、ペットのネコであっても昔の習性は失われていない証拠なのかもしれません。

そして、物を食べる隠すために狭いところを選んでいるケースもあります。ネコは獲物を捕まえるとその場で直ぐに食べるのではなく、安全に食事ができる場所へと運んでから食べることが多いのです。その為、目立たない狭い場所を選んで物を運んでいき、他の動物に邪魔されたり横取りされない環境を作ってから食すことが分かっています。

体力回復と温存のために狭い場所へ行くことも多く、怪我などをすると表になかなか現れずにひっそりと身を潜めていることもあるかもしれません。狭いスペースの方が安心感を得られるばかりでなく、外的から身を守れるようになるので賢い選択です。突然飼っているペットが狭い場所から全く出てこなくなってしまった場合、いつの間にか体調を崩しているか何かしらの理由で怪我をしていることも考えられるので、長時間出てこないのであれば様子を見るようにすると良いでしょう。

このように、ネコが狭いところをあえて選ぶ理由には様々な理由があることが分かったと思いますが、室内で飼っているとどうしても管理の難しい点も見えてくる為、ここからは飼い主の注意点について深く説明していきます。

愛してやまない大切なネコがとても狭い場所を気に入っているからと言って、蓋の閉まる箱のなかやクローゼットのなかなどに長時間いさせないように注意しましょう。一見快適そうに見えていても、長時間狭い空間のなかにいると酸素が薄くなっていって呼吸困難になる恐れがあるからです。閉じ込め窒息に注意しなくては命の危険にも繋がってくるので、できるだけ目の届く場所にいさせることが大切になります。

更に、自分が可愛がりたいからといって無理に引きださないことが重要です。隠れた場所にいると構いたくなってついつい引っ張り出してしまうことがあると思いますが、ネコは自由気ままな性格なので大きなストレスを与えてしまうことがある為です。その他にも、体調不良の可能性などで好んで狭い場所に身を置いていることがあるので、急に連れ出すと体調が悪化してしまうなどマイナス面が響いてしまいます。

家族のように大切に思っているペットであるからこそ、どんな理由でその場所にいるのか、今どのような状態でどんな対応をして欲しいのかを見極め、できるだけストレスを与えずに快適に過ごせる環境を作り上げてあげてください。人間のエゴで構い過ぎると身体への負担にもなってきますし、ストレスが影響して様々な病気を併発してしまうことも十分に考えられるからです。

私達人間も本来持っている習性のようなものが備わっていますが、それはネコにとっても同じになります。古来から生まれ持っている本能のようなものを瞬時に感じて動くことがあるので、そのことを理解したうえで接するようにしていきましょう。また、狭いところが大好きなネコたちが快適に過ごしていけるように、安心できて安らげるようなスペースを飼い主自らが作ってあげることも大切です。

 

 

ネコはどうして高いところが好きなのか

猫を飼っている人の中には、キャットタワーなどといった、高さのあるアイテムを活用している家庭も多いことでしょう。このような高さのある場所が好きな猫は多く、猫を飼っている人は、なぜ猫は高いところが好きなのかと疑問に思う人も多いものです。一般的に猫は垂直行動であり、犬は水平行動だと言われていますが、なぜ猫は高いところが好きなのか、その理由について把握しておきましょう。


まず第一に挙げられる理由としては、高い場所で安全性を確保していることが挙げられます。多くの肉食動物は地面を歩き獲物を探す傾向にあり、このようなことから、外的から身を守るために地面から離れた木の上などの高い場所にいて、危険を回避していると言われています。つまり捕食されないように安全な場所にいるという理由の他に、地面や草地においては、ノミやダニのトラブルに遭うことも多く、木の上にいることにより、このような害虫から身を守るという考え方もあります。

そして二つ目には視野の広い場所が好きで、ものを見つけるためということが挙げられます。木の上などの高い場所は、視野が広くなるので、獲物をいち早く発見することにも繋がります。家の中においても高い場所にいることで、飼い主が何をしているのかをすぐに把握することができるでしょう。

基本的に俊敏な動物であり、危険を感じたときにすぐに逃げる性質があります。このようなことから、あたりを広く見回すことができ、自分で安全かどうかを確認できる場所を好む傾向が高いです。また視野の広い場所にいると、獲物がどの位置にいるのかも分かりやすくなります。

例えばネズミの巣穴はどこにあるのかなどを木の上から見ることにより、餌を取りやすくするために高い場所が好きだと言われています。そして三つ目には他社に優位性を見せるためです。高い場所に登るためには、体力や筋力が必要となるでしょう。さらに高い所に登るためには、体のバランス感覚も必要となります。このようなことから、より高い場所にいることで、上下の位置関係において、自分が相手よりも有利だという考えがあります。つまりは高い場所にいる方が強いという認識なのです。上にいれば下にいる猫よりも有利に立てるということを示していて、上下の位置で力関係を表しているとも言えるでしょう。


このような理由から、高いところが好きだということがわかります。しかし年齢を重ねることにより、段々と高い所に登れなくなりストレスを感じる場合もあるでしょう。ある程度の年齢になったら、登りやすいように低く作り変えることも重要であり、これが転倒事故を防ぐためにも非常に効果的と言えるでしょう。さらに高齢になるとトイレの段差を超えることも難しくなるかもしれません。トイレを失敗してしまったり、我慢のしすぎで病気の原因にもなるので、負担のない高さに支えてあげる必要があります。


猫が生活をする上で、高い所は必要であることがわかります。高い場所を好むのは、これは猫の本能から来ていると分かります。外の世界で生きている猫は、木の上に登ることにより強い外敵から身を守ることができ、辺りを見回しながら生活をしています。猫の縄張りの出張としても、高い場所を好む傾向にあるでしょう。猫は柔軟な体を持ち、また平衡感覚があるので、高い木の上で眠ることも可能です。高い所は生活する上で非常に重要な場所であると覚えておきましょう。

そして高いところに移動することで、ノミやダニを避けることも可能です。ノミは飛躍力がありますが、それでもその高さは30センチが限度とされています。それよりも高い場所にいれば、害虫が繁殖することも防ぐことにつながります。猫は害虫の繁殖を避けるためにも、高いところを好むと言われているのです。また猫にとって高い場所は非常に安心できる逃げ場とも言えるでしょう。外以外でも、だと家の中であったとしても、安全が確認できなければ、快適な生活はできません。

危険を感じた時、何かから逃げたいと感じた場合には、出来る限り距離を取りたいと感じています。このようにすることで、猫は安心を得ることにもつながります。また高い所は猫にとって非常に運動になります。家の中であっても、猫が走り回る時には、高いところに登り遊ぶことになります。猫が思う存分に走り回ることができれば、これがストレス解消にも役立つでしょう。猫が体を動かすための一つの手段として、やはり上下運動は最適です。

ネコはどうして高いところが好きなのか


猫が喜ぶような高い場所を作ってあげることは非常に大切なことです。高い場所は自分の縄張りのような感覚があります。この場所は自分だけの場所だと思っている為、他の猫が来ると追い払ったり、時には縄張り争いになることもあります。高いところや上下運動が好きなので、キャットタワーを一つ置くだけではなく、その他にもいくつか高い場所を作ってあげられると、安心できる場所が増えます。

ネコのストレスはどんな時に?その症状と起こる病気は?その解消方法は?

ネコは気ままな動物と言われているぐらい自由な精神と行動力を持っており、例え飼育されているネコでも野性味を忘れません。その証拠に獲物を取るための行為をしたり、遊びの中でハンティングの代替行動をすることもあるのです。何かに飛びついたり抑え込んだり、牙をむいて玩具に嚙みついたりなどがその行為になります。反対に言えば元気な内はこうして野性を忘れずに行動することが、ネコのストレスの発散や運動になっているのです。ネコがストレスを感じるときは、運動不足などが原因になることが考えられております。

猫のストレス-市川斉



自由な精神性を持っており遊び心と無邪気さ、野性的な運動能力などが魅力の生き物になりますが、ネコは繊細な部分も持っている動物です。飼育状態でも来客などで見知らぬ人流の多い時は、目立たない場所に隠れたり部屋の隅で小さくなっていることがあります。警戒心と共にストレスを感じている行動であり、人間で言う所の人見知り状態になってストレスからの症状の初期段階と言っても過言ではありません。もちろん全てのネコがそうではなく、中には大変人懐っこい性格の持ち主もおり、来客があると体を擦り付けて喜ぶこともあります。自宅のネコの性格を把握しておいて、ストレスを感じるときを少なくしてあげる配慮も必要になるのです。


野生動物であるからには危機的な事柄や自然現象に対して、反応することもあり怖がったりストレス状態になることもあります。大きな音や強い臭いなどでは特に顕著に怯えたり、機嫌が悪くなることもあるのはストレスを感じているからです。急な天候の悪化で雷が鳴ったり大きな花火の音がすることで、パニックになってしまうこともあります。パニック状態のまま家から出て行ってしまい迷子になる可能性もあるために、急な天候の変化の際には出入り口を塞いで置くなどして、なるべく傍で過ごし安心させてあげる必要があるのです。
強い臭いも苦手であり洗剤の臭いやアロマやハーブなどを避ける場合が多く、苦手な臭いのする場所に近付かないネコも少なくありません。自宅の外ならば近付かなければいいだけですが、住宅の中に強い臭いを出すものがあると生活環境の中でストレスを感じてしまうこともあります。すると様々な症状になってストレスとして表に現れるのです。


ネコがストレスを感じている時にはいくつかの症状があります。ごはんを食べなかったり少食になってしまい残したり、水を飲まないなど絶食や水分不足を招いてしまい体調が悪化することも考えられます。強い臭いの物を室内に置いておいたり、引っ越しなどで生活環境が変わること、新しい家族やペットが増えるなどの変化を感じ取って繊細に反応してしまうことがあるのです。また検査や入院などでペット病院に行った後に、数日間食が細くなるなども同様にストレスが原因と言われております。生き物にとって食事は大切な要素のため、日頃から食べる量や好物などを把握しておき、小さな変化を見逃さないことが重要になるのです。もし室内にネコが苦手な強い臭いがあったり、他にも怖がるような物がある場合は飼い主が気が付いて対処しなければいけません。


逆に病気や体調不良が原因になってしまい、攻撃性が増したり過剰なグルーミング行為をすることもあります。内臓疾患や怪我がないかなどの予兆を感じ取り、異常がある場合には動物病院での受診が必要です。体調不良は食事の量だけではなく、便の状態や活動量が減る、また寝ている時間が多くなったことなどの些細なことでもよく観察しておくことで大きな病の前兆を見逃さないで済みます。病気は早期発見すれば大きな負担がなく治療出来るケースが多いので、日頃から観察や撫でてみて違和感などを見てあげる必要性があります。また下痢や嘔吐や攻撃性が増す過剰に鳴く など、違和感を感じる行為がないかなども同様にチェックしておく必要があるのです。


ストレス原因の病気は日々の接し方で緩和出来るので、ネコの性格に合わせてストレス解消法は?ということに着目してみることもいいかもしれません。ボール遊びが好きな子もいれば遊ぶことよりも、外に出て散歩をすることがストレス解消法の子もおります。交通事情などで放し飼いが出来ないこともありますので、そんな場合にネコ用のリードを付けて散策に付き合ってみることがお勧めです。運動にもなりますしストレスの解消になり、飼い主も良い気分転換になります。暑い日の外出は避けて、アスファルトの多い道よりも草や土など、足に負担がかかりにくい場所をコースにすることがいいです。ただしマダニなどの害虫が付着することもあり、体調不良の原因になってしまうかもしれませんので草深い場所や、河原などを散歩コースにする場合には注意が必要になるのです。自宅で出来る遊びを一緒に考えてみたり、グッズを購入してみることも良い刺激になります。快適でストレスのない暮らしをして、ペットライフの充実をしてあげることが重要です。

猫の好きな匂いと匂いで変な顔をする時の理由

猫が好きな匂いを上げるのであれば断然マタタビ、このような匂いを思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。しかし、猫が好きな匂いはマタタビ以外にも飼い主さんや食べ物などいくつかの種類がある、これを知っておけば愛猫との距離がさらに縮まる可能性も高くなりますよ。

1.飼い主の匂いは好きなものの一つ。

猫が好きな匂いの中でも飼い主の匂いは、食べ物を与えてくれるなどの判断ができるものですから好まれるものの一つといえましょう。家族数名がいる家庭の中でも、エサを与える人が決まっている場合は猫はその人をナンバーワンと考える、その人がいないときに変わりにご飯をくれる人をナンバーツー、そして食べ物をくれなくて単に猫可愛がりをするような人は最下位としてみなす、知らない間に猫ちゃんは人の順位を付けている動物といっても過言ではありません。

飼い主の匂いと聞いたとき、良いものなどのイメージを持つ人も多いかと思われますが、猫が好きな匂いは腋臭・足臭い・加齢臭・耳臭・頭臭など、そして飼い主さんが身につけるものなどがあるといいます。身につけるものを除くとどれも悪臭のイメージが強いのですが、人間が嗅いで臭いと思えるものは猫にとっては興味深いもの、足や靴など臭いものを好む猫が多いのが特徴で強烈な臭さの足や靴を好む猫も存在しているようです。

2.食べものの匂いは好物ほど強くなる。

人が食べていると猫が近寄って来る、かわいいので箸を使って食べ物を与えるなどのケースは多いといえましょう。しかし、人が食べるものは小動物にとって塩分過多などの諸問題があるため、欲しがってもあまり与えないようにすることが愛猫を長生きさせるコツに繋げることができます。人には好き嫌いがあるわけですが、これは猫においても同じで魚が大好物な個体もいればほうれん草などの野菜類を好む個体もいるなど様々です。好物の食べ物の匂いはよだれをたらすほどおねだりをすることが多い、台所などで愛猫が好きなものを作っているといつの間にか近寄って来ておねだりする子も多いのではないでしょうか。

3.マタタビの匂いはネコ科の動物特有のもの。
マタタビは猫にとって麻薬のようなもの、少し離れた場所にいてもマタタビを猫の爪とぎグッズの上に少量振りかけるだけでも一目散に駆け付けその匂いを堪能する、これは猫の飼育を行った経験を持つ人でなければ分かりませんが、マタタビは猫の神経を狂わせる作用があるので、よだれを垂らしながらその匂いを楽しむなどの特徴があります。

匂いに変顔をする理由、これは何故変な顔をするのか良くわからない飼い主さんも多いのではないでしょうか。一般的に、人が嫌な匂いを嗅ぐと変な顔をしてしまうなどの動作があるけれども、その嫌な匂いというは誰もが臭いと感じるようなものです。しかしながら、飼い主さんが履いていた臭い靴下の匂いを嗅いでも変な顔をすることはないむしろ喜んでいるように思えることもあるなど飼育の経験を持つ人であればわかる事実です。

1.フェロモンの匂いは微細なものです。

これは猫が変な顔をしてしまうものの一つ、猫は体毛を舌で毛づくろいをする動物の一つですが自分の股をなめていると突然口をポカーンと開けて変な顔をすることがあります。これはフェロモンの匂いに反応するといわれているフレーメン反応によるものです。フレーメン反応は、フェロモンの匂いをかぎわけるときに起きる現象とされていて、フェロモンは一般的な匂いとは異なり分子がとても細かく繊細なもの、簡単に嗅ぎ分けることができないフェロモンはヤコブソン器官と呼ぶ嗅覚器官を利用して嗅ぎ分けようとするのが特徴です。フレーメン反応は、このような微細な匂いを嗅ぎ分けようとする行為を示すもので、このとき変な顔をしてしまうなどの理由があるのです。

2.危険か安全かを思考しているときにも変顔。

猫の眉上には長い毛が生えていますが、これは目の上に生えている長いヒゲに相当するものです。眉上毛は目や頭の上の危険を察知するなどの重要な役割を持つセンサーのような役割を持つもので、眉上毛を触られると猫は反射的に目を閉じる本能が働くといわれています。眉毛を触り目を閉じる動作は危険を感じているサインでもあり、可愛いからと眉上毛は触れないようにしてあげましょう。また、猫は危険を察知したとき瞳孔が瞬時に開いて対象に狙いを定める目的で瞳孔が細くなることもあります。

猫の匂い-市川斉

猫の匂い

猫が匂いを嗅いだ時に変な顔をする、これは匂いの情報を得ようとしているタイミングです。例えば、飼い主さんが新しい商品を購入して持ち帰った際に、飼い主に他の動物の匂いを感じると変な顔をすることがあります。これはその匂いから、様々な情報を得ようとしているときでもあるのです。野生時代に排泄物やマーキングのための尿の匂いなど、これらから様々な情報を得て伝達を行い続けていました。真夜中に行われることが多い猫の集会などの場合も情報伝達が大きな役割を持つとされていた、そして変顔をしているときにはより多くの情報を得ようとしているタイミングです。

ネコは汗をかくか? 市川斉のネコを知ろうブログ

猫を飼うなら、飼い主として体の特徴を知っておくことが大事です。同じ哺乳類だからといって楽観視せず、多くの点で異なることを理解しておきましょう。たとえば、夏の暑い日は人間の体は汗でべたついた状態になります。しかし、その時期に猫の体を撫でても、同じように感じることはありません。さらりとした手触りに驚き、猫は汗をかかないのか疑問に感じる人もいます。これに対する答えは簡単で、猫は基本的に汗をかかない動物です。ただし、少しもかかないわけではないので誤解しないでください。そう言われると、猫に汗腺はあるかと聞きたくなる人も多いと思われます。


人間には汗腺が数百万個というレベルで存在し、体温の状態に合わせて汗が分泌される仕組みとなっているのです。体の表面が濡れることで、それが蒸発するときに周囲の熱を奪っていきます。これが正常に行われないと、体温は上昇する一方になってしまい、深刻な熱射病などを招くことになるでしょう。このように汗腺の役割は非常に重要ですが、猫は人間ほどたくさん持っていません。肉球と鼻の頭付近のみしか存在しないので、人間のように全身が汗で濡れるような事態にはならないというわけです。人間は扇風機の風を受けると涼しいと感じますが、それは体の表面の細かな汗の蒸発が促されるからです。猫に扇風機の風を当てても、同じような効果は得られないので気を付けましょう。


一方、アポクリン腺が発達しており、こちらはネコの全身に及んでいます。汗腺の一種ですが、人間の場合は全身にあるわけでないので、あまり名前を知られていないのが実情です。具体的には、人の脇に集中する汗腺だと認識しておいて問題ありません。こちらは体温調整というよりも、ニオイを出すために使われることが多く、フェロモンの作用に大きく関係しているという見方が強いです。そう言われると、猫の前身はもっと臭いはずではないかと思う人もいるでしょう。猫はきれい好きな動物であり、頻繁に毛づくろいを行っているため、悪臭を発するような状況にはなりません。
それだけ人間と違いがあるなら、ネコはどんな時に汗をかくのか気になる場合もあるでしょう。実は、この点に関しては人間と共通する点が多いといわれています。具体的には、緊張や怖かった時に分泌量が多くなるという傾向があるのです。猫がどのような心理状態か見極めるのは困難だと考える人も少なくありません。表情を読み取れないですし、人間のように額から汗がしたたり落ちたりもしないので、平常心でいるのかどうか判断が困難です。猫の心理状態をチェックしたい場合は、足跡をじっくりと見ると分かることがあります。動物クリニックで医師の前に置いたとき、うっすらと濡れたような足跡がつくことも多いです。かなりの緊張状態になっている証拠であり、これから自分に施される処置に対して恐怖を覚えている可能性もあります。人間が同じ心理状態になったら、背中までびっしょりと濡れた状態になるはずです。この他に、落下の危険がある高い場所にのぼったときなども、足の裏が濡れた状態になりやすいです。ただし、これは滑り止めを目的として分泌されているという意見も少なくありません。


このような違いを十分に理解したうえで、猫にとって生活しやすい環境を用意してあげることが重要です。共存していくにあたり、部屋の温度を適切に設定してあげる必要もあります。人間が快適だからといって、猫にとっても同じであるとは限りません。そもそも両者は平熱も異なっており、平均すると2度程度も差があります。そのため自分が暑くても、猫はまったく平気であることも多いです。人間は猫が暑そうだと誤解することがよくありますが、それを引き起こしているのは毛皮に覆われている見た目です。毛皮のコートをイメージして、もっと涼しくしてあげる必要があると感じる人が見受けられます。それでエアコンを20度ぐらいまで下げると、猫にとっては極寒のように感じられる可能性もあるのです。エアコンをかけてあげたのに部屋から出て行こうとする場合、猫にとっては快適な温度でない可能性があります。個体差があるので一概にはいえませんが、猫の快適な温度28度前後というのが定説です。それを踏まえたうえで、体温調節可な所を用意してあげましょう。

猫と汗-市川斉


そうすれば、飼い主も猫の扱いが楽になることを期待できます。なぜなら、わざわざエアコンを制御しなくても、猫が過ごしやすさを求めて移動してくれるからです。そのため、そのような場所を住まいにいくつか設けておく必要があります。たとえば、夏なら日差しが当たらないエリアを探して、熱がこもりにくいシートを敷くといった具合です。冬なら風があまり通らないところに毛布をおくという手があります。水分補給も体温調節に関係するので、水飲み場を近くに用意してあげることも大事なポイントになります。猫の視点を持って、どこが過ごしやすそうか十分に検討しましょう。