市川斉の猫を知ろうブログ

私の大好きなペットに関連した情報を掲載していきます。

猫の背骨の特徴

飼っているペットの猫をよく観察していると、人間では考えられないような特殊な動きや体勢をとる瞬間があると思います。しかも、猫は犬と比べて非常に体が柔らかくて自由な動きができる動物なので、見ているだけでも全く飽きることがないくらい沢山の発見があるはずです。

 

猫の背骨の特徴

猫の背骨の特徴

そこで、今回はペットとして人気の高い猫の身体の構造について詳しく紹介していき、どうしてそこまで柔軟性に優れた体を持っているのかを知っていきましょう。

まず、猫の背骨の特徴を詳しく説明していくと、持っている骨の数は約244本とかなり多く存在していることで知られています。人間の骨は約206本しかないことを考えると、小さな体であるにも関わらず、ぎっしりと背骨が存在していることが分かるでしょう。

また、飼ったことがある方であれば誰でも知っていると思いますが、猫の背中はとても丸みをおびていて曲がっているように見えるはずです。よく猫背と言う言葉を耳にすることがあると思いますが、その言葉自体が猫の特徴をもとに作られているため、一つの特徴として理解するには十分であると言えます。

そんな不思議な特徴を持っている動物ではありますが、背骨が曲がっている理由にはしっかりとした意味があるので紹介していきましょう。それは、猫は本来であれば肉食動物の一種として分類される存在であり、獲物を狩って食事を得ることを基本としてきた動物なので、狩りを成功させるためには素早い瞬発力が必要になるからです。

そのため、速く走ることができて急な旋回も可能であることが重要であり、そのような動きをしっかりと行えるように常に体全体が柔軟性に優れていることが求められるのかもしれません。

しかも猫は最も柔軟性に優れた背骨を持っている動物と言われているので、背骨と背骨の間にはクッションの役割を担ってくれるような椎間板を持っているのです。この椎間板自体にも素晴らしい柔軟性があるため、どんな体勢であっても痛みを感じずに行うことができるとされています。

そしてもう一つ知って欲しいのが、4足歩行を基本としている動物達全てに言えるのですが、胸骨(みぞおち部分にある骨)と肩甲骨をつなぐ鎖骨が全くと言っていいほど発達していません。人間にはしっかりとある部分なのでびっくりする方もいるかもしれませんが、猫はこの鎖骨が全く発達していないおかげで狭い場所などを難なく通り抜けることができるのです。

ここまでは猫の背中の構造について詳しく説明してきましたが、今度は考えられる病気に関してもしっかりと学んでいきましょう。猫の背骨を構成する椎骨を詳しく紹介していくと、頸椎・胸椎・腰椎・仙椎・尾椎の5種類が存在しているので知っておくと良いです。

しかし、高齢化が進んだり運動不足などで骨自体が不健康な状態になっていたりすると、大切な背骨自体が変形して曲がってしまうことがあるので注意が必要です。なぜこのようなことが起こるのかと言うと、脊髄が何らかの理由で酷く圧迫されてしまい、それが原因となって強い痛みや機能障害が引き起こり、しまいには「変形性脊椎症」を患ってしまうことだってあり得ると言えるからです。

そしてもう一つ背骨に起こる病気が存在しており、排泄が十分に行えないような素振りを見せ始めたり、後ろの足を引きずっていて歩行が困難に見える場合には「椎間板ヘルニア」の可能性があるので注意してください。一度でも椎間板ヘルニアを発症してしまうとなかなか完治することが難しいですし、生活において様々な支障が出てきてしまう危険性がぐっと上がるので対策はしっかりと行う必要があります。

その他にも、人間でも多くの方が悩まされている細胞腫についても注意が必要です。猫の場合に一番多いのが「骨肉腫」であり、体を撫でているときに気になるしこりやふくらみがある場合には動物病院で検査を受けることをおすすめします。骨肉腫はほとんどが悪性の腫瘍であることが分かっているので、放置しているとどんどん悪化していくことはもちろん、最悪の場合にはあらゆる臓器などに転移していってしまう危険性があるので早めの対策が肝心です。

家族のように大切にしている愛しいペットにはできるだけ長く生きてもらいたいと願ってしまうものなので、こう言った病気に罹らないためにもしっかりとしたケアを行って健康を保てるようにしてあげてください。一番やって欲しいケア方法については、背骨を優しくマッサージをしてあげることになります。

やり方はとても簡単で、清潔にした手で猫の頭付近からマッサージを開始していき、次に前足・背中・尻尾・後ろ足と順番に揉み解していってあげましょう。一つの部位に対して約3分間ずつ丁寧にマッサージしていくようにすれば、リンパの流れが良くなって血の巡りがとても正常になり、体全体が温まってきてとても気持ちの良い状態になるはずです。飼い主としてペットの体調のことを一番に考え、常に観察しておかしい点がないかに注目しながら生活するように心掛けていけば、きっと愛するペットも長生きしていつまでも側にいてくれるはずです。